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~前編~ これから相続税納税対策や、資産運用を始める方へ  税理士目線の『押さえておきたい金融商品の基本』

~前編~ これから相続税納税対策や、資産運用を始める方へ  税理士目線の『押さえておきたい金融商品の基本』

2024.04.16

相続・事業承継

将来の相続人の相続税納税対策や、必要な生活資金を蓄えるための方法の一つに、金融商品による資産運用があります。ただし、運用によるリターンだけではなくリスクもあるため、その選択に迷う人もいるでしょう。今回は、新NISAなどの金融商品を選択するポイントや主な金融商品の特徴について説明します。

金融商品を選択する三つの視点【①安全性】【②収益性】【③流動性】

金融商品には、身近な預貯金のほかにも、株式、債券、投資信託などさまざまな種類があります。

金融商品で資産運用する場合は、これらのなかから自分に合った商品を選ぶことになります。

その際、それぞれの商品の特徴を知っておかなければ、適切な選択をすることはむずかしいでしょう。

そこで金融商品に求められる『安全性』『収益性』『流動性』という三つの要素について、まずは理解することが大切です。

①安全性:その商品に充てた資金が目減りし、予想外の損失をする可能性がないか

②収益性:その商品で資産運用することによってより高い利益を期待できるか

③流動性:必要になったときに自由に現金へ換えられるか

これら三つの要素のすべてが優れている金融商品はありません。

安全性と流動性は両立することがありますが、特に安全性と収益性は両立することがむずかしい関係といわれています。

金融商品を選ぶときには、この三つの要素のうち、どれを重視するかを決めることが大切ですが、資産運用の基本は(初めての資産運用の場合は特に)長期・分散・積立です。

今すぐ、大きな資金が必要な方や大きな収益を上げたい方は、リスクを理解の上で運用計画をたてましょう。また、「生活資金は絶対に投資に回さない」「5カ月は無職でも生活できる現金預金を別で取っておく」「株価の上下動に一喜一憂しない」など心構えも大事です。

このように、自分の目的や計画などに応じて、安全性、収益性、流動性の視点から、金融商品を比較して選択することをおすすめします。

後編では、主な金融商品である株式、債券(国債や社債など)、投資信託、預貯金について、その特徴やリスクなどを簡単に紹介していきます。

後編はこちらから↓

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